DEXCSを ubuntu7.10 on VMwareで使う方法


これが出来るようになると何が嬉しいのか

他のCAEツール(netgen,Gmsh)を簡単にインストール可能

とくにnetgenは、現在のDEXCSだけではメッシュ作成できない場合のリメッシュツールとしてかなり強力な武器になります。
ubuntuというかDebian系のLinuxシステムでは、プログラムパッケージをごく簡単にインストールしたりアップデートする仕組みがありますが、netgenはubuntu7以降でないとその仕組みが使えません。

blenderやparaviewの最新ヴァージョンが使えるようになる

とくにblenderですが、現ヴァージョン(2.41)では、3dsインポート(File - Import - 3D Studio)というメニューはありますが、
エラーになってしまいます。ubuntu7.10 のプログラムパッケージングツールでは、新しいヴァージョン(2.44)がインストールされ、
ここでは上記問題が解決されています。

ちなみに3dsとは、オートデスク社による3ds Max(スリーディーエス・マックス)のデータ形式で、

3Dデータの宝庫ともいうべき INRIA(http://www-c.inria.fr/Eric.Saltel/)において、最もたくさんのデータ在庫を有しているデータ形式です。

まもなく公開予定のケーススタディで取り扱うサンプルもここ(INRIA)にある3dsデータを多く使わせていただいております。

paraview(http://www.paraview.org/New/index.html)も現時点(2007/11)、最新ヴァージョンは3.2.1となっており、
これは手動でインストールする必要ありますが、ちゃんと動作します。

VMware上での純正仮想マシン動作が楽しめる

別記事DEXCSの起動方法中に、仮想マシン上で起動する方法について記載がありますが、
CDイメージからの起動、またはそこから仮想HDD上へインストールしただけでは、純正VMware環境にはなりません。

純正VMware環境では、ウィンドウの大きさに応じて画面解像度が自動的に変更になるなど、ベースOS(たとえばWindows)との間で、
よりシームレスな作業環境を実現できます。

DEXCSの仕組みがわかるようになる

ランチャーのソースコードを一部変更する必要がありますが、その過程で、DEXCSで何をやっているのかがわかるようになるでしょう。

そうなると、自分の好みに応じてカスタマイズしたり、新しいツールを組み込んだり、そういう世界に1歩近付きます。

netgenをランチャーメニューから起動できるようにすることも予定しています。

また、流体解析のOpenFOAMを組み込んだ事例も紹介します→DEXCSへのOpenFOAMインストール

で、どうやってやるのか?

準備するもの

VMware用仮想マシンと、VMware Player など、VMwareを動かせる環境

ubuntuのサイト(http://www.ubuntulinux.jp/products/JA-Localized/vmware)で入手して下さい。
VMware Playerのインストール方法についても、上記サイトに説明がありますので参考にしてください

DEXCSコンポーネント

DEXCS2007を起動して、USBメモリあるいはネットワーク接続されたマシンの共有フォルダーなどに、以下のファイル一式をコピーしておく

  • /usr/local/bin
  • /usr/local/ADVENTURE
  • /usr/lib/blender/scripts 中、DEXCS用に開発した3つのスクリプトファイル
参考操作イメージ
  1. テンポラリフォルダーを作成する
    _T-2-1-2-2.jpg

    DEXCSを立ち上げ、DEXCSコンポーネントを収納するためのテンポラリフォルダ(DEXCS-Component)を作成しました。

    また、USBメモリー(IPOD)も認識されています。

  2. /usr/lib/blender/scripts を、
    _T-2-1-2-3.jpg
  3. テンポラリフォルダへコピー
    _T-2-1-2-4.jpg
  4. /usr/local の /ADVENTUREと、/binを、
    _T-2-1-2-5.jpg
  5. テンポラリフォルダへコピー
    _T-2-1-2-6.jpg
  6. コピーした scripts 中、
    _T-2-1-2-7.jpg
  7. 不要なもの(blender標準品)を削除
    _T-2-1-2-8.jpg
  8. この3つがDEXCS用
    _T-2-1-2-9.jpg

    NodeDensity_9.py ... メッシュ制御ファイルを作成するスクプリトです。

    raw_check_7.py ... 表面パッチの不具合を探し出すスクリプトです。

    BCsetting_2_0.py ... 境界条件を設定するスクリプトですが、まだ未完成?

  9. テンポラリフォルダ一式をUSBメモリーへ
    _T-2-1-2-10.jpg
  10. USBメモリーの中味を確認
    _T-2-1-2-11.jpg
  11. USBメモリーを取り出し
    _T-2-1-2-12.jpg

ubuntu 7.10 の立ち上げからDEXCSインストールの準備まで

入手したVMware用仮想マシンを起動してみましょう。

なお、VMware用構成ファイル(Ubuntu-7.10-Desktop.vmx)がデフォルトのままだと、USBの取り外しや付け替えに応答できません。

usb.generic.autoconnect = "FALSE"

となっているので、FALSE を、TRUE に変更しておいてからVMware用仮想マシンを起動してください。

  1. インストール開始
    _T-2-2-1.jpg

    ごく普通のインストールプロセスが開始します。

    まずは言語の選択から始まって、キーボード、時間、ユーザー登録と続きます。

  2. ubuntu 7.10 起動画面
    _T-2-2-2.jpg

    先に登録したユーザー名でログインします。

  3. ユーザー認証完了
    _T-2-2-3.jpg

    デスクトップ上には、まだ何もありません。

  4. 端末を開く
    _T-2-2-4.jpg

    とりあえず、コマンド端末を開いてみましょう。

  5. ls コマンド実行
    _T-2-2-5.jpg

    ls の実行結果に注目してください。

    ディレクトリ(フォルダ)名が日本語表記になっています。とくに「デスクトップ」上で作業することが多くなりますが、
    特に欧州製のCAEソフトでは日本語対応してくれていないので、「デスクトップ」を正しく認識できなくなる心配があります。
    そこで、「デスクトップ」を「Desktop」でもアクセスできるようにします。

  6. 「デスクトップ」を「Desktop」で別名
    _T-2-2-6.jpg
    ln -s デスクトップ Desktop
  7. USBメモリーを接続
    _T-2-2-7.jpg

    準備編で使用したUSBメモリを接続しました。

  8. DEXCS-Componentをデスクトップへコピー
    _T-2-2-8.jpg

    用意したDEXCS-Componentを、デスクトップ上にコピーしておきましょう。

Synaptic パッケージ・マネージャ

ポピュラーなアプリケーション(blender, netgen, Gmsh)や開発ツール類(python-tkなど)は、
Synaptic パッケージ・マネージャを使って、簡単にインストールすることができます。
Linuxやコマンドライン入力に慣れている人は、apt-getなどを使った方が簡単で、その方法でも構いませんが、
ここでは初心者にわかりやすいSynaptic パッケージ・マネージャを使ってインストールします。
  1. Synaptic パッケージ・マネージャの起動
    _T-2-3-1.jpg

    システムメニューから起動できます。

  2. Synaptic パッケージ・マネージャ起動画面
    _T-2-3-2.jpg
    以下、blenderを例にとって、使い方を説明します。

blenderのインストール

  1. blenderを探してインストール指定
    _T-2-4-1.jpg

    パッケージリストのなかからblenderを探します。

    スクロールが面倒な場合は、リスト中で適当に選択した状態で、欲しいもの(この場合、blender)をキー入力します。

  2. パッケージ依存関係
    _T-2-4-2.jpg

    インストールしたいパッケージの依存環境を調べてくれるので、こちらもマークします。

  3. 変更の適用
    _T-2-4-3.jpg
  4. 適用確認
    _T-2-4-4.jpg

    適用ボタンを押すと、パッケージのダウンロードが開始され、もうしばらくするとインストールも完了します。

  5. インストール完了
    _T-2-4-5.jpg
  6. blender がインストールされたことを確認
    _T-2-4-6.jpg

    パッケージリストで、blenderの部分を確認して下さい。→チェックボックスに色がついて、インストール済みであることを表わしています。

  7. blenderの起動
    _T-2-4-7.jpg

    blenderは、「アプリケーション - グラフィックス」のメニューに登録されます。

  8. blenderの起動画面
    _T-2-4-8.jpg
    Ver. 2.44 が立ち上がりました。

DEXCSコンポーネントのインストール

ここは手動(コマンドライン)でのインストールになります~
  1. 端末を起動します
    _T-2-5-1.jpg
  2. DEXCSコンポーネントを所定の場所へコピーする
    _T-2-5-2.jpg

    所定の場所(/usr/local)は、スーパーユーザーでないと書き込み権限がないので、DEXCSコンポーネントのあるディレクトリから、

    sudo cp ADVENTURE /usr/local -r
    sudo cp bin /usr/local -r

    と入力します。

  3. コピーしたファイルの属性を調べる
    _T-2-5-3.jpg
    -rwx------ となっていて、スーパーユーザー自身(root)にしか権限がありません。
  4. アクセス権限の変更
    _T-2-5-4.jpg

    これもスーパーユーザー権限で実施します。

    sudo chmod -R 755 /usr/local/ADVENTURE
    sudo chmod -R 755 /usr/local/bin
  5. ランチャを作成しましょう
    _T-2-5-5.jpg

    デスクトップ上で、マウスの右ボタンを押すと、プルダウンメニューが現れるので、「ランチャの生成」メニューを選択します。

  6. ランチャの作成
    _T-2-5-6.jpg

    名前と、アイコンは、自分の好みで構いません。
    アイコンは、アイコンが表示されている部分をクリックすると、ファイル選択画面が現れ、

    /usr/share/icons
    以下のフォルダーに、いっぱいあるので、どれでもお好きなものを。

    コマンドは、参照ボタンを押して、

    /usr/loca/bin/adventure-simple-launcher

    を選択してください。

    終わったら、OKボタンを押す。→デスクトップ上にランチャーアイコンが出来る。
    アイコンをダブルクリックすると。。。

  7. 動くかな?
    _T-2-5-7.jpg
    残念ながら、アイコンをダブルクリックしても、何の反応もありません。
    そういう時は、コマンド端末から、直接コマンド入力してみることです。
    すると。。。
    python-tk packege をインストールしなさいということのようです。
  8. python-tk のインストール
    _T-2-5-8.jpg
    Synapticパッケージマネージャで、python-tk を探すと。。。
    確かに、インストールされていないので、これをインストールします。
    _T-2-5-9.jpg

    実は、この python-tk 以外にも、様々な開発ツールをインストールする必要ありました。以下の3つです。

    binutils-dev
    g++-2.95
    lesstif2
  9. binutils-dev のインストール
    _T-2-5-10.jpg
  10. g++-2.95 のインストール
    _T-2-5-11.jpg
  11. 依存関係もチェック
    _T-2-5-12.jpg
  12. lesstif2 のインストール
    _T-2-5-13.jpg

    お疲れさまです。ようやくこれで、DEXCSコンポーネントのインストール完了です。

    これでランチャーアイコンをダブルクリックして動くようになるはずです。

  13. ランチャーを起動
    _T-2-5-14.jpg

    ランチャーが起動し、ソルバーの実行までが動くようになりました。

    ただし可視化だけは、結果の変換だけが実施されますが、paraviewが立ち上がりません。

ParaViewのインストール

ParaViewはパッケージマネージャに登録されていないので、手動でインストールし、ランチャーから呼び出せるように、
ランチャーのスクリプトを一部変更します。
  1. ウェブ・ブラウザ(Firefox) を立ち上げる
    _T-2-6-1.jpg
  2. ウェブ・ブラウザ(Firefox)の起動画面
    _T-2-6-2.jpg
  3. ParaViewのサイトへ
    _T-2-6-3.jpg
    URLは、Windows画面から、カット&ペーストで転記できるはずです。
  4. ダウンロードページへ
    _T-2-6-4.jpg
    Linux(x86)用モジュールをクリックして、ダウンロード開始です。
  5. ダウンロード開始
    _T-2-6-5.jpg
  6. ダウンロード中
    _T-2-6-6.jpg
  7. ダウンロード完了
    _T-2-6-7.jpg
    デスクトップ上に保存されました。
  8. 端末を開いて、paraviewをインストール
    _T-2-6-8.jpg
    sudo cp paraview-3.2.1-Linux-x86.tar.gz /usr/local
    cd /usr/local
    sudo tar xzvf paraview-3.2.1-Linux-x86.tar.gz
  9. paraviewのインストール完了
    _T-2-6-9.jpg

    とりあえず、ちゃんと立ち上がるかどうか確認しましょう。

    まだ、パスを通していないので、フルパス名でコマンド入力します。

    /usr/local/paraview-3.2.1-Linux-x86/bin/paraview
  10. ParaViewの起動
    _T-2-6-10.jpg
  11. ランチャースクリプトの変更

    paraview のインストール場所が、DEXCS2007の場合とは変更になったので、そのことをランチャーに教えてあげなければなりません。
    具体的にはランチャースクリプトを変更することになります。

    その際、ランチャースクリプトはスーパーユーザー権限でないと編集できないので、少々コマンドベースの入力が必要になります。

  12. 端末を開いて、スーパーユーザーの権限でgeditを起動
    _T-2-6-12.jpg
    sudo gedit
  13. gedit の起動画面
    _T-2-6-13.jpg
  14. 「ファイル - 開く」のメニューから、
    _T-2-6-14.jpg
    /usr/local/bin/adventure-simple-launcer を選択します。
  15. /usr/local/bin/adventure-simple-launcer
    _T-2-6-15.jpg
    251行目のparaviewをフルパス表記に変更します。
    同様に、/usr/local/bin/post も開きます。
  16. /usr/local/bin/post
    _T-2-6-16.jpg
    62行目のparaviewをフルパス表記に変更します。
  17. ランチャーで、「可視化 - paraview」
    _T-2-6-17.jpg
    先ほどと同じparaviewの起動画面になりましたか?
  18. ランチャーで、「可視化 - 結果可視化」
    _T-2-6-18.jpg
    _T-2-6-19.jpg
    今度は、結果ファイル(model.vtk)がロードされて起動します。
  19. Apply ボタンを押すと。。。
    _T-2-6-20.jpg
    以上で、DEXCS2007を、ubuntu 7.10 へ移植する作業は完了です。
    最新版のblenderとparaviewを使って、より快適な操作環境をお楽しみ下さい。

DEXCSのオープンテクニック

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Last-modified: 2007-12-16 (日) 06:30:26 (3391d)